ことばの使い方ひとつで、ものごとがガラリと変わる。みんなはそう言っているけど、裏を返せばこんな意味なんじゃない? キレイごとは、なし。時事世相に「忍び足、のち急襲」でせまっていきたい。
(「きょうのことば」は、「STIJNews」 のワンコーナーです。ここでは過去のバックナンバーを収録しています。)
巷のパロディ 「真っ向オービス」
クルマで帰省する方はスピードの出し過ぎに注意。
この画像を作っているとき、ふとこんなコマーシャルソングを思い出してしまった。
♪おめでとうって書いたら〜 郵便局へ行ってレタックス〜
窓口に乗ってエレキギターを弾いていた局員は今いずこ。
巷の名曲 「ジャスコの火曜市」の店内音楽
スーパーマーケットの店内で流れるBGM、特に店舗のイメージソングというのは、意識しなくとも繰り返し聴いているうちにしっかり頭に焼きついてしまうものだ。一種のサブリミナル効果なのかもしれないが、時に予期せぬ場所でそれらの音楽を思い出してしまい、いつまでも耳から離れずにまとわりつくことがある。
過去の「おさかな天国」のヒットは、スーパーマーケットの鮮魚売場で繰り返し流されたためと分析した人がいるが、日用必需品を買い求める場所で流れる音楽には相当な影響力があることを認識するいい例だ。
さて近頃、私の脳裡には大手スーパー「ジャスコ(JUSCO) 」の店内BGMがこびりついて離れないでいる。その最たるものはこれ。火曜日に流れるあの曲だ。
♪ジャスコのぉ〜 おいしい 火曜市!
(間奏)
♪とれたて火曜は おいしいよ
(間奏)
♪できたて火曜は おいしいよ
(間奏)
♪心の通うごちそうは〜
(間奏)
♪ジャスコのおぉぉ〜 火曜市!
当該店舗では毎週火曜日に、食料品をはじめとする商品をとても安い価格で売る「火曜市」を開催しているが、その日だけ聞くことができる。
ジャズを連想する小気味のよいメロディーと、25年前のCMソングにありがちな歌声は、特売のサインであると同時に、100グラム95円の豚肉や1パック98円の玉子に猪突猛進する買い物客へのファンファーレである。
「心の通う」の「通う」と「火曜」を引っかけている点も注目である。
押し合いへし合いして商品に群がるのもいいが、たまには館内のBGMにも耳を傾けてみると面白いかもしれない。かなり以前から流れているが、いったい誰が作詞作曲したものなのか、非常に気になる。
また、毎時0分の時報代わりに流れる
♪会うたびに 胸に感じる 新しい驚きは
♪すこしづつ 膨らんで 笑顔に変わる
♪ふたりのすべての景色を 変えていくよ
♪Only at JUSCOぉ〜
という歌詞のテーマ曲(タイトルは「Only at JUSCO」?ちなみに歌手は「See-Saw」とのこと)もイントロのシンセがいい音を出しているなかなかの名曲だ。インストバージョンをテレビ朝日系列「ニュースステーション」の時間帯に流れるジャスコのCMで聴くことができる。2曲とも店内の雑踏を抜きにして聴いてみたい。
※歌詞が間違っていました。
関連サイト
→ジャスコ店舗ホームページ
参考出展
→火曜市アレンジ(329Kb)
巷の広告 どっちが誤解なのか〜社会保険庁国民年金CM〜
年金問題。将来支給される年金の財源をどこに求めるのか、支給額の水準をどうするのか…11月9日に実施される衆議院選挙で各党が争点にしている。
そんな選挙戦のさなか、11月6日の朝日新聞朝刊で見かけた社会保険庁 の新聞広告。
誤解
国民年金が
もらえなくなるかも、
って言ってたの、
誰!?
ドラマ「ショムニ」でおなじみの江角マキコがこちらをにらみつけているビジュアルの、朝から腹がむかむかしてくる不快な広告だ。テレビCMでも同様のキャンペーンを実施しているが、これも腹立たしい。何が腹立たしいのだろうか。
ひとつ、犯人探しに何の意味があるのかということ。
ふたつ、メッセージが世間の認識とズレているということ。
みっつ、今までに裏切られているということ。
納入率が低いのは事実だ。しかし、なぜ納入率が低いのか、という根本的問題を先送りにして、「誰だ、もらえないなんて言ったのは。言ったヤツは出てこい」などと犯人探しをするのは本末転倒だ。
「一銭ももらえない」などとは誰も言っていない。「生活していけるだけの年金がもらえなくなるかも」と世間は言っているのだ。この広告はそんな世間の不安に満ち溢れた言葉に答えているのか。以前にも「将来、泣いてもいいわけ?」と世間を馬鹿にしたキャッチコピーがあったが、不安ばかり増幅させても得るものは全くない。
任意加入だった40年前、「全部払えば確実です」と言われて一括全納した先達はいま、「これだけでは給付することはできません」と言われて追加の保険料を払わされている。40年前の「約束」がことごとく裏切られる制度に誰が信用するというのだろうか。くだんの広告からは「信用」が全く見えてこない。若い人は自分の親や祖父母の姿を見て判断しているのだ。
感情を逆なでするだけの広告は要らない。
このような広告を見たいためにわれわれは年金保険料を払っているのではない。
文末がないない尽くしになる広告だ。
だめだ、この怒りをどこにぶつけよう。
そうだ、選挙に行こう。
※本文画像のうちは上部は再現、下部は架空のものです。
関連サイト(2003.11.16補遺)
→asahi.com
└年金給付水準、現役所得の54.7%確保 厚労省改革案(2003.11.16)
→NHKオンライン
└財務省 年金給付削減要求へ(2003.11.15)
→asahi.comマネー
└年金給付「現役の5割以下に」(2003.11.14)
投票は11月9日 '03 衆院選政党CM川柳
X-Yoshikiの「Forever Love」をバックに小泉党首が語りかける自由民主党 のCM。2年前の「森隠し」で躍起になっていた頃であればインパクトをもって受け入れることができたが、今年も同じパターンだ。焼き直しで食傷気味になるがこれも戦略である。
成果を上げているならば、この2年で何がどう変わったのか、今後どう変えるのかを伝えるのが最高のPRなのに、それを言ったらあまりの変わり方に戦慄してしまう。それだけ世の中は変化している。この変化が何をもたらすかは後世の歴史のみぞ知る。
だから表面的には前年並み。「ぬるいぞ、早くもっと変えろ」という声を誘い出そうと躍起だ。が、気づいたときには遅かった、とならないよう「裏」をしっかり読み解きたい。
余談ながら、党公式サイト(http://www.jimin.jp/)のテイストは一考の余地があるのではないか。黒地のバックにこれまた大きな顔写真、そしてチョコマカ動くgifアニメーション、煩わしいポップアップウインドウ…。18歳未満お断りのアダルトサイトを連想してとてもいかがわしい。行き過ぎたイメージ戦略の末路を見た。
「つよい」日本をつくる。管代表のイメージとは程遠い場所にある「つよい」という言葉。けれども言わなければ対抗できない「リーダーシップ至上主義」の時代。そんな時代における民主党 のCM。しかし何をもって「つよい」と言うのかはCMだけ見てもわからない。「マニフェスト(Manifesto)」を読まないことには始まらないようだ。
「公約」と「マニフェスト」の違いは何だろうかと思う。「公約」は耳心地のいいスローガンを並べて、実現のための「手の内」はオブラートに包み込んで支持を得ようとする。一方「マニフェスト」は実現のための「手の内」を開示して支持を得ようとする。「イメージVS理屈」で争っている、そんな印象を抱く。
理屈と理屈で争う日がくるのはいつのことだろうか。
「まんが日本昔ばなし」テイストのアニメーションで党の政策を伝える公明党 のCM。放送前から新聞や雑誌で話題になっていたが、実際に見てみると正直面白い。「わかりやすさ」では他の政党CMとくらべて群を抜いている。
ただ、おとぎ話チックに仕上がり過ぎている感があり、年金問題も少子化も目の前の現実という認識が薄く思えてしまう。これらの問題が50年後の「日本残酷物語」のモチーフになることだけは避けなければならない。
「侵略戦争に反対して70年」と老舗の佃煮屋を連想するキャッチコピー、委員長自らのベルトを思いきり締めて「引き締めます」のビジュアルで話題(?)を呼んだ日本共産党 のCM。今年はどんな名(迷)作が見られるだろうかと期待していたが、「CMは放映しない」とのニュース。
イメージ先行の選挙運動を続ける各党への批判なのか、あるいは慣れないことはしない方がいいとの判断なのか…。果たして地道に運動を続けることの強みを示せるかどうか。
関連ページ
→きょうのことば-5 2001上半期
→きょうのことば-6 2001下半期
それでもみんなが集まれば…
窓を開けると風に乗ってほのかな甘い香りがしてくる季節になった。
キンモクセイの花冠の一個一個は5ミリ四方のとても小さく、香りもかすかなものだ。しかし、それが何百、何千と集まることで、大気を覆うほどの芳香を発することができる…。そんなキンモクセイの花の姿に学ぶものが多くある。
そう思っている矢先、外を歩いていた子供が「あ、トイレのにおいがする!」とひとこと。トイレ用の人工芳香剤が作り出したイメージの強さを思い知らされた。
関連サイト
→キンモクセイ
→小林製薬
└商品紹介・サワデー
巷の広告 宝島社「生年月日を捨てましょう。」
毎回、鋭い切り口のクリエイティブで話題を呼ぶ宝島社の広告。
2003年8月5日の朝日新聞他に掲載された全面広告を紹介したい。
生年月日を捨てましょう。
そろそろ、「年齢」に縛られない世の中へ。
2面見開きの全面カラー広告には、中世西欧風のインテリアに佇む、まぶしいばかりにピンクのドレスを着た美輪明宏氏(シャンソン歌手)の姿がある。
美輪明宏氏ほど年齢が分からない人も珍しい。生年月日や年齢にとらわれない人というのは、どこか活き活きしている。
私も生年月日や年齢を聞いて妙に納得することがあるが、こうした行為は人間をひとつの枠組みにはめ込んでしまっているともいえ、個々人の持つ潜在的な力を自ら見過ごしてはいないかと考えさせられる。
ただ、年齢に縛られない、ということは、個々人の人間性を今まで以上に問われる。
そこで必要になってくるもの…それは「品性」ではないだろうか。
美輪明宏氏のビジュアルは「品性」の大切さを教えてくれる。
参考サイト
→宝島社
├宝島社企業広告
└過去の企業広告
→有限会社ジーコーポレーション
└美輪明宏プロフィール
備忘録・だからなんだというのか
1. 空耳コマーシャル。
♪マツモトキヨシの マツモトキヨシの 激安大セール〜
↓
♪マツモトキヨシの マツモトキヨシの 劇薬 大セール〜
医薬品だって劇薬に相当するものがあるのだから、聞き間違えたところでそれほど影響はない。
2. 寿司の折り詰めに入っている、緑色の仕切りの名前。
ばらん
「ああ、あれね」と言いつつ、数日後に名称を忘れてしまうパーツ。
人はそれを「地上の星」と呼ぶ。
3. 小6少女4人監禁事件に関係しているとみられる、渋谷の怪しいアルバイト
プチエンジェル
同名のアイドルグループの名前を騙ってひどいことをする悪いやつ。
それにしても、近頃の小学生は知らない人にはついていってはいけません、と教わらないのか。
その年ごろに強く顕われる好奇心と欲求を非常に安易なかたちで満たすことに対する是非は、もっと真剣に議論されてもいいのではないか。
この件に限って、鴻池祥肇防災担当・構造改革特区担当大臣の
「誰が加害者か、被害者か分からない」は正当な発言であると思われる。
今回の小学生たちがそうであるとは断定できないが、一部には「自らの着衣や身体を売れば、手っ取り早く金銭を手に入れることができる」、「金銭を出せば未成年者の着衣や身体を買うことができる」という発想が巷に蔓延しているのも事実である。
4. 京都1200年の歴史を誇る祭事のクライマックスにおける、ちょっとやばい変換例。
山鉾巡航
まるでトマホークが飛んできそうな勢いである。
しかし、間違いに気づかず堂々と使っている場合もあって 、確信犯的に用いてもあまり気づいてくれない場合がほとんど。
参考サイト・書籍
→ドラッグストア マツモトキヨシ
└CM試聴コーナー